Letter 植物:推定上の新規オーキシン輸送体ファミリーが、植物の細胞内オーキシンの恒常性を調節する 2012年5月3日 Nature 485, 7396 doi: 10.1038/nature11001 植物ホルモンのオーキシンは重要なシグナルとして働き、細胞を選んで局所的に蓄積、あるいは枯渇することによって、発生プログラムの変化に対する空間的、時間的指標となっている。オーキシンの分布は、オーキシン代謝(生合成、抱合、分解)と細胞でのオーキシン輸送によって決まる。我々はin silicoで、オーキシン輸送の新規促進因子ファミリー候補を同定し、PIN-LIKES(PILS)と名付けた。本論文では、PILSタンパク質が細胞のオーキシン感受性を決める働きをしていて、オーキシンに依存した植物の成長調節に必要であることを明らかにする。PILSタンパク質は、細胞内オーキシンの小胞体への蓄積を調節し、核でのオーキシンシグナル伝達へのオーキシン供給を調節する。PILS活性は、おそらく細胞内での蓄積と代謝を介して、内在性オーキシンであるインドール–3–酢酸(IAA)の量に影響を及ぼす。今回の知見から、オーキシンを細胞内区画へと分配する輸送装置機構が分子レベルで意外に複雑なことが明らかになり、細胞内区画へのこのような局在がさまざまな発生過程で機能的に重要であることが実証された。 Full Text PDF 目次へ戻る