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再生医学:視細胞移植後の視力回復

Nature 485, 7396 doi: 10.1038/nature10997

細胞移植は、視細胞の喪失による失明の治療法となりうる方法である。移植された桿体前駆細胞は、成体の網膜内へ移動して分化し、成熟した視細胞に見られる特殊化した形態的特徴を獲得できるが、視細胞の移植が実際に視力を改善できるのか、という根本的な疑問が残っている。本研究では、桿体機能を欠失した、先天性停止性夜盲症のモデルであるGnat1−/−マウスの成体において、視細胞移植後に機能的な桿体細胞を介した視力が生じたことを示す。移植された桿体前駆細胞はレシピエントの網膜内で、二次ニューロンである双極細胞や水平細胞と典型的な三者間シナプス結合を形成した。新たに組み込まれたこれらの視細胞は、薄暗いフラッシュ(dim-flash)に対して、野生型の成体の視細胞に類似した反応速度での光応答性を示す。暗順応条件下での内因性信号の光学的イメージングにより、移植された桿体で生じた視覚信号は、V1などの高次視覚野に投射されることが明らかになった。さらにこれらの細胞は、暗順応条件下のGnat1−/−マウスにおいて、視線運動性頭部追跡反応や視覚誘導性行動を引き起こすことができる。以上を総合すると、今回の結果は網膜変性後の視力回復手段としての視細胞移植の実現可能性を示している。

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