Letter 宇宙:早期型銀河における星の初期質量関数の系統的な変動 2012年4月26日 Nature 484, 7395 doi: 10.1038/nature10972 銀河に関する我々の知識の多くは、銀河中の星からの放射を解析することで得られたもので、その銀河中に各タイプの星がどれだけ存在するか、つまり星の現存数に左右される。星の現存数は、星の初期質量関数(IMF)に依存しており、IMFは星の種族が形成されたときのそれらの質量分布を記述するもので、IMFについての知識は銀河の進化のほとんどすべての側面について非常に重要である。最初のIMFが決定されてから50年間以上経つが、異なるタイプの銀河間でこの関数が普遍的であるかどうかについての統一見解は得られていない。これまでの研究は、銀河中心部においてIMFとダークマターの割合が共に普遍的とはなり得ないことを示したが、2つの可能性のどちらと決めることはできていない。大質量の楕円銀河が、天の川銀河と同じIMFを持たない可能性が指摘されたのは、つい最近のことである。本論文では、星の質量で2桁異なる範囲にある近傍の早期型銀河の、大規模で代表的なATLAS3Dサンプルについて、詳細な力学モデルを用いて行った星の二次元運動学的研究について報告する。早期型銀河におけるIMFには強い系統的変動が見いだされた。この変動はそれらの質量–光度比の関数であって、これは銀河の星の質量に最大で3倍に達する違いを作り出す。このことは、銀河のIMFが銀河の形成史に密接に依存していることを示唆している。 Full Text PDF 目次へ戻る