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免疫:病原体によって誘導されるヒトTH17細胞はIFN-γもしくはIL-10を産生し、IL-1βによって調節される

Nature 484, 7395 doi: 10.1038/nature10957

IL-17産生CD4+ T細胞(TH17)は、自己免疫疾患のマウスモデルで非常によく研究されている。しかしながら、病原体によって誘導されるヒトのTH17細胞の分化に必要な条件およびその性質はよく解明されていない。今回我々は、ナイーブT細胞のin vitroでのプライミングと記憶T細胞のex vivo解析とを組み合わせた方法を用いて、エフェクター機能と分化の必要条件が異なる2つのタイプのヒトTH17細胞を明らかにした。カンジダ菌(Candida albicans)特異的TH17細胞は、IL-17とIFN-γを産生するがIL-10は産生しない。一方、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)特異的TH17細胞はIL-17を産生し、また再刺激時にはIL-10を産生できた。IL-6、IL-23およびIL-1βは、この両方の病原体によって誘導されるTH17分化に関与していたが、IL-1βはカンジダ菌に誘導されたTH17分化にとってIL-12の抑制活性に対抗するために、またIL-17/IFN-γの両方を産生する細胞をプライミングするために不可欠だった。さらに、IL-1βは分化途中および記憶TH17細胞でIL-10産生を抑制し、その一方でin vivoでのIL-1βの阻害は、記憶TH17細胞によるIL-10産生を増加させた。また、TH17細胞が再刺激後に、IL-2誘導性のSTAT5活性化とROR-γtの発現低下が関与するメカニズムを介して一時的にIL-17産生を低下させることがわかった。総合するとこれらの知見は、カンジダ菌と黄色ブドウ球菌が、異なるサイトカインを誘導することによってIFN-γもしくはIL-10のどちらかを産生するTH17細胞をプライミングすることを示し、またIL-1βとIL-2がプライミング時とエフェクター期の両方におけるTH17細胞の炎症性および抗炎症性調節因子であることを明らかにしている。

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