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発生:生後の大脳皮質のアストロサイトは主としてグリア細胞の局所的な産生によって供給される

Nature 484, 7394 doi: 10.1038/nature10959

グリア細胞はヒトの脳を形成する細胞数の50%近くを占める。その中でもアストロサイトは最大のグリア細胞集団であり、生後の発育におけるシナプス結合を調節するうえで、非常に重要である。また、アストロサイトの産生異常は、脳腫瘍などの重篤な神経障害と関連するため、アストロサイトが作られる仕組みを理解することは重要である。これまでの報告から、アストロサイトの起源は、脳室周囲組織の放射状グリア細胞と脳室下帯の前駆細胞の2つであり、時間とともにそれぞれの領域からの寄与は移行するとされている。アストロサイトが大部分を占めるグリア細胞の集団は、げっ歯類の脳では生後発達の最初の3週間で、6倍から8倍に拡大するが、こうした拡大が起こる仕組みについては、ほとんどわかっていない。本研究では、マウスの生後の大脳皮質におけるグリア細胞の主要な供給源が、分化したアストロサイトの局所的な増殖であることを示す。脳室下帯のグリア前駆細胞とは異なり、分化したアストロサイトは対称分裂を行い、成熟した正常細胞として既存のグリアネットワークに機能的に組み入れられ、足突起を介して血管に結合し、近傍のアストロサイトと電気的に連関したり、神経活動後のグルタミン酸の取り込みを行うようになる。

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