Letter 細胞:走化性シグナル伝達経路の出力での適応 2012年4月12日 Nature 484, 7393 doi: 10.1038/nature10964 細菌の走化性ネットワークでは、受容体群が入力を処理し、鞭毛運動が出力を作り出す。受容体とモーター複合体は拡散性タンパク質CheY-Pによって連結されている。受容体の出力、つまりCheY-Pの定常状態の濃度は、細胞によって大きく異なっている。だが、モーターはCheY-P濃度の狭い作用域にきわめて高い感受性を示す。受容体の出力とモーターへの入力の組み合わせが最適化される仕組みははっきりしていない。今回我々は、モーターがその構成成分を変化させることによって作用域をシフトしている可能性を示す。Cリング中のFliMサブユニットの数は、CheY-P濃度の低下に応じて増加し、モーターの感受性を上昇させる。感受性のこのようなシフトによって、受容体メチルトランスフェラーゼとメチルエステラーゼを欠損する変異体で見られる遅い部分的適応や、モーターのFliM代謝回転がシグナル依存性を示す理由が説明される。適応再構築は、多くの分子機械の作動の際に見られる一般的な特徴である可能性が高い。 Full Text PDF 目次へ戻る