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植物:転写因子PIF4は温度感受性の花成活性化を制御する

Nature 484, 7393 doi: 10.1038/nature10928

植物の成長と発生は、温度のわずかな差に大きな影響を受ける。現在の気候変動はすでに、世界の植物の生物季節学的特性や分布を変化させており、予想される温度上昇は農業に大きな困難をもたらす。温度は植物の発育に重要な役割を果たしているが、その基盤となる作用経路は未解明である。温度による花成の加速がフロリゲンであるFLOWERING LOCUS T(FT)に依存していることは、すでに明らかにされている。しかし、FTを上方制御する主要な経路として知られる光周期経路が、温度による花成の加速に必要ではないため、この加速が起こる仕組みはよくわかっていない。今回我々は、温度の上昇がbHLH転写因子のPHYTOCHROME INTERACTING FACTOR4(PIF4)によるFTの活性化を引き起こす直接的な仕組みを明らかにした。今回の知見は、植物が温度に応じて生殖時期を制御する仕組みの解明をさらに進めるものである。開花期は、農作物の重要な形質であるとともに、花粉媒介生物種の生活環にも影響を及ぼす。温度が花成に影響を与える仕組みを分子レベルで解明することは、気候変動の影響を軽減するうえで重要だと考えられる。

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