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遺伝:巨核球形成および血小板産生に関与する新規遺伝子とその機能

Nature 480, 7376 doi: 10.1038/nature10659

血小板は血液中に2番目に多く存在する細胞であり、止血機能の維持に不可欠である。その数と容積は狭い生理的範囲内におさまるよう厳密に調節されているが、これら2つの形質を制御する分子的機構に対する理解はごくわずかしか進んでいない。今回我々は、ヨーロッパ人種を祖先に持つ66,867人を対象とした全ゲノム関連解析(GWAS)の大規模なメタ分析を行い、得られた結果に対する詳細な生物学的および機能的評価を実施した。その結果、我々は血小板数および容積と高い確度で関連を示す68個の遺伝子座を同定し、それらを巨核球形成および血小板産生への関与が確定および推定される新規調節因子としてマッピングした。これらの遺伝子は巨核球に特異的な遺伝子発現パターンを示すと同時に、大規模な機能的ネットワークを形成することが認められた。我々はゼブラフィッシュ(Danio rerio)およびキイロショウジョウバエ(Drosophila melanogaster)に対する遺伝子機能の抑制(サイレンシング)により、11個の遺伝子を血球形成における新規調節因子として同定した。今回我々が得た知見は、巨核球形成および血小板産生の過程での運命決定事象を制御する新規遺伝子およびその機能に対する理解を深め、GWASで得られた情報から生物学的機能を解釈する新たな成功例と言える。

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