Letter 地球:サンアンドレアス断層中央部に沿った深部流体、微動およびクリープの相関 2011年12月1日 Nature 480, 7375 doi: 10.1038/nature10609 カリフォルニア州パークフィールドとコラメ近傍のサンアンドレアス断層に沿った地震活動パターンは、わずか50キロメートルの間に明瞭に変化している。脆性的な地殻内部では、摩擦に弱い鉱物、断層弱化をもたらす高圧流体、化学的弱化の存在がパークフィールド北西部の異常に弱い断層を作り出している可能性がある。地殻下部から上部マントルの深さで起きる非火山性微動は、パークフィールドの南東約30キロメートルのところで最も顕著であり、深部における空隙流体圧が高いことと関連があると考えられている。本論文では、サンアンドレアス断層のクリープしている部分に、微動を刺激しているマントル最上部の領域を起源としていると思われる流体が移動していることの地球物理学的証拠と、微動活動と振幅の断層の走向に沿った変化は下部地殻と上部マントルの強度変化と関連があることを示す証拠を提示する。相互に連結した流体は、パークフィールド–コラメ地域の南西部の地磁気地電流法データによって画像化された電気抵抗が異常に低い領域を説明できる。流体が高抵抗の蓋により閉じ込められているように見えるコラメ近傍では、微動は力学的強度が高い高抵抗帯内部の、流体と推測されるところの近くに集中している。それとは対照的に、パークフィールド北西部のサンアンドレアス断層深部観測所の掘削孔近傍では、鉛直に近い低抵抗帯が地殻全体を貫通しており、断層地塊東部への深部流体の流路となっていることが示唆され、力学的強度が低い地殻と下部地殻での微動振幅が小さいことと一致している。断層系への流体の流入は、脆性的な地殻内部では高圧流体が断層弱化をもたらすという仮説と一致している。 Full Text PDF 目次へ戻る