Letter

地球:アンデス造山運動やボリビアオロクラインの沈み込み機構とその起源

Nature 480, 7375 doi: 10.1038/nature10596

アンデス山脈の形成は、ナスカ海洋プレートの南アメリカ大陸下部への沈み込みに起因する。しかし、沈み込みは中生代(251.0 Myr前から65.5 Myr前まで)から続いているにもかかわらず、アンデス山脈とそれらの屈曲、ボリビアオロクラインが新生代(65.5 Myr前から現在まで)に形成された理由と仕組みはまだわかっていない。沈み込みの三次元数値モデルは、海溝でのナスカプレート年代に起因するスラブの厚さ変化が、観測された脊梁山系(コルディエラ)と一致する地形を作り出すことを立証している。マントル中でのスラブの年代に依存した沈降が上部プレートの底で海溝に向かうけん引を駆動し、それによってスラブが厚くなる。したがって、より古いナスカプレートの中央アンデスの下への沈み込みによって、局所的に厚化した地殻と高い標高は説明できる。本論文では、この結果生じた南アメリカプレートの厚化が海溝に沿ったせん断力勾配と移動速度を変え、ボリビアオロクラインと一致するくぼんだ縁を作り出したことを示す。さらに、縁に沿って変化する押し込む力によって、上部プレート内部に応力帯が作られ、中央アンデスの拡張や、それらの縁にあたる東コルディエラと西コルディエラで見られるさまざまな構造様式を説明できる。中央アンデスの上昇とオロクライン形成は、ナスカプレート年代の局所的増加と今日見られるのと似た縁に沿った年代分布と直接関連している。つまり、これらの状態の開始は始新世になって初めて生じた。このことによって、アンデス造山運動すなわち現在のアンデス山脈形成の不可解な遅れを説明できるかもしれない。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度