Letter 宇宙:異常なガンマ線バーストGRB 101225Aは中性子星へ落下する小天体として説明される 2011年12月1日 Nature 480, 7375 doi: 10.1038/nature10592 超大質量ブラックホールの周囲をめぐる太陽質量の星の潮汐破壊は、解析的にも数値的にも詳しく研究されてきた。これらの現象では、星は引き延ばされたバナナ状の構造へと進化する。束縛された残骸は、楕円軌道を経てからブラックホールへ落下して、降着円盤を形成し、輻射を放出する。もし小天体がその星の非常に近くを通過すれば、同じような過程が惑星規模でも起こる可能性がある。太陽系では、彗星が太陽や惑星に直接落下する。もし星が高密度天体であれば、小天体は潮汐破壊を受けかねない。実際に、強力なガンマ線放射の生成を引き起こす機構として提案された最初のものの1つは、天の川銀河内の中性子星への彗星の降着がかかわっている。本論文では、「クリスマス」ガンマ線バースト(GRB 101225A)の特異性が、天の川銀河内の孤立した中性子星の周辺をめぐる小天体の潮汐破壊によって説明されうることを報告する。このことは、小天体は太陽系で発生するよりも、コンパクトな星の残骸によって捕獲される場合のほうが多いこと、あるいは小天体の形成はミリ秒電波パルサーの周囲で比較的容易であることのどちらかを示していると考えられる。ガンマ線バーストに関連する特異な超新星に対しては、また別の説明も考えられている。 Full Text PDF 目次へ戻る