Review Article 気候:海洋植物プランクトンの硫黄放出を介した気候制御に反する事例 2011年12月1日 Nature 480, 7375 doi: 10.1038/nature10580 20年以上前に、海洋植物プランクトンからの硫化ジメチルの放出によって、エアロゾル粒子が海洋境界層で形成され、これが雲凝結核として働くという気候の生物学的制御が提案された。CLAWと名付けられたこの仮説では、雲凝結核の増加によって雲アルベドが増加し、その結果、気温と放射が変化して気候のフィードバックが起こり、植物プランクトンからの硫化ジメチルの放出が変化するとしている。このCLAW仮説の証拠を得るために、海洋境界層の観測、実験室研究、モデル研究が過去20年間にわたって行われてきた。得られた結果は、雲凝結核に対する硫化ジメチルによる生物学的制御はおそらく存在せず、海洋境界層への雲凝結核の供給源とエアロゾルの変化に対する雲の応答は、20年前に知られていたよりはるかに複雑であることを示している。これらの結果は、CLAW仮説を棄却するときが来たことを示している。 Full Text PDF 目次へ戻る