Letter 宇宙:初期宇宙におけるブラックホールの成長は自己制御されており、大部分は隠されて見えない 2011年6月16日 Nature 474, 7351 doi: 10.1038/nature10103 揺籃期の宇宙における最初の大質量天体の形成は、依然として直接観測できないが、その後の銀河進化の場を作り出している。太陽質量の109倍以上であるブラックホールのいくつかは、ビッグバン後10億年未満の明るいクエーサーの中に発見されているが、このような極端な天体はそれぞれ、最初期のブラックホール形成の道筋を絞り込むという点で有用性に限りがある。これは、ブラックホールの種としての特性の初期条件が、成長過程で速やかに消されてしまうためである。本論文では、赤方偏移z = 6〜8(ビッグバンから9.5億年から7億年後)に位置する銀河中でのブラックホール成長量の計測について報告する。これは、最適に集積され、記録されたX線観測結果に基づくものである。我々の結果は、ブラックホールの成長は宇宙の最初期に始まり、宇宙の歴史を通じて親銀河と並行して成長していることを示唆している。このような時期に最も大量に降着を受けているブラックホールは、最高エネルギーのX線以外のほとんどの輻射を吸収する相当量のガスと塵に埋もれていることがわかった。これは、ブラックホールが、こうした初期のバーストの間にこれまで考えられていたよりも大幅に成長したが、それらの紫外線放射は掩蔽されているために宇宙の再イオン化に寄与しなかったことを示唆している。 Full Text PDF 目次へ戻る