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免疫:クロスドレス化された樹状細胞はウイルス感染後の記憶CD8+ T細胞活性化を誘導する

Nature 471, 7340 doi: 10.1038/nature09863

感染が起こると、細胞傷害性Tリンパ球前駆細胞は抗原提示細胞(APC)が発現する主要組織適合複合体(MHC)クラスI分子の溝中にある外来ペプチドを認識することによって増殖し、エフェクター細胞となる。T細胞活性化に特殊化したプロフェッショナルAPCは、それ自体が感染することによって(ダイレクトプレゼンテーション)、もしくは感染細胞の貪食とそれに続く細胞質への抗原の輸送、プロセシングとMHCクラスIへの搭載というクロスプレゼンテーションと呼ばれる過程によって、ウイルス抗原を獲得する。感染していないAPCが抗原を提示する経路はもう1つ別のものが考えられており、「クロスドレッシング(cross-dressing)」と呼ばれている。この経路は、感染細胞の表面の既に形成されたペプチド–MHC複合体のAPCへの移動によっていて、それ以上のプロセシングを必要としないとされている。今回我々は、この機序が存在し、マウスの記憶CD8+ T細胞の抗ウイルス応答を促進することを示す。多数の論文で、in vitroではペプチドを搭載したMHC分子が共有されることが証明されている。我々のin vitro実験により、クロスドレッシングを行うAPCは、ドナー細胞からエキソソームの形で放出されたペプチド–MHC複合体は獲得しないことがわかった。移動が起こるためには、APCとドナー細胞が互いに接触しなければならない。ウイルス感染後、in vitroでウイルス抗原を提示できるクロスドレス化されたAPCを単離することができた。また、クロスドレッシングによってのみウイルスペプチド–MHC複合体を獲得できるAPCを、ジフテリア毒素実験系を使って選択的に除去し、こうした提示が静止期記憶T細胞の増殖を促進できることを明らかにした。注目すべきは、ナイーブT細胞はこの応答から除外されることである。クロスドレッシングは、樹状細胞が用いる抗原提示機構で、以前にプライミングされたCD8+ T細胞の活性化に重要な役割を担うと考えられる。

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