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細胞:ヒトの誘導多能性幹細胞における体細胞コード領域変異

Nature 471, 7336 doi: 10.1038/nature09805

特定の転写因子を使って成体哺乳類細胞のエピジェネティックな再プログラム化を誘導し、誘導多能性幹細胞へと導くことができる。再プログラム化のいくつかの方法ではDNA因子がゲノムに組み込まれるが、ゲノムが一塩基レベルで変化しないのかどうかは明らかではない。本論文では、5つの異なる方法を用いて、再プログラム化した22株のヒト誘導多能性幹(hiPS)細胞株にはそれぞれ、試料を採取した領域に平均して5個のタンパク質コード領域に点突然変異があったことを示す(エキソーム当たり6個のタンパク質コード点突然変異があると推測される)。これらの変異の大部分は、非同義変異、ナンセンス変異あるいはスプライス変異であり、がんで変異が見られる遺伝子や発がんに影響を持つ遺伝子に多く存在していた。これらの再プログラム化関連変異の少なくとも半分は、繊維芽細胞前駆細胞に低頻度ですでに存在していたが、残りの変異は再プログラム化中や再プログラム化後に生じていた。したがって、hiPS細胞は、エピジェネティックな修飾に加えて、遺伝的な修飾も受けている。臨床使用の前にhiPS細胞の安全性を確立するために、大規模な遺伝学的スクリーニングを行うことを標準的な手順にするべきである。

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