Letter 環境:費用対効果の低い保護区域の入れ替えで高い保全成果を得る 2010年7月15日 Nature 466, 7304 doi: 10.1038/nature09180 保護区域は生物多様性の保全に対する寄与度に大きなばらつきがあり、保護区域システムの非効率性は広く認識されている。しかし、保全計画は、既存の保護区域の場所に新たな土地を加えることばかりに集中している。今回我々は、少数の保護区域を保全への寄与度が大きい新たな区域と入れ替えることにより、余分な費用をかけずに保護区域システムの保全能力を根本的に改善可能であることを示す。オーストラリアの特別保護区域6,990か所のうち最も費用対効果の低い1%を入れ替えれば、原状の15%以上が保護されている植生型の数は18から54に増加する(最大可能数は58)。そのうえ、総費用を増加させることなく、保護可能な面積も大幅に拡大する。保護区域システムを拡充させるこの新たな枠組みは、土地を巡る競争がますます過熱する時代にあって地球規模の保全に多大な進展をもたらす可能性がある。 Full Text PDF 目次へ戻る