Letter 宇宙:大質量の若い恒星を取り囲む高温でコンパクトな塵の円盤 2010年7月15日 Nature 466, 7304 doi: 10.1038/nature09174 星周円盤は低質量星の形成に不可欠な要素である。しかし、強力な輻射圧が質量降着を停止させる可能性のある、太陽のおよそ10倍以上という大質量の星の形成も、降着円盤という理論で説明できるかどうかはよくわかっていない。より新しい理論的研究では、もっと複雑で非球状の降着構造を考慮することで、輻射圧という制限は超えられる可能性が示唆されているが、大質量星は星の合体によって形成されるのかもしれない。ほとんどの大質量星の形成様式をはっきりと決めるには、大質量の若い恒星の周辺でのコンパクトな塵の円盤の発見といったような、明らかな観測的証拠が必要である。本論文では、近赤外干渉計による観測により、大質量(太陽質量のおよそ20倍)の若い恒星周辺での高温物質の天文単位スケールでの分布を空間的に解像したことを報告する。画像は、およそ13×19天文単位の大きさの細長く伸びた構造を示しており、これは約45°の傾斜角でみられる円盤と一致する。幾何学的で詳細な物理的モデルを用いて、円盤内の半径方向における温度勾配や、この恒星から9.5天文単位以内の塵のない領域が見つかり、この円盤が低質量星の形成で観測される円盤に定性的にも定量的にもよく似ていることがわかった。円盤平面に対して垂直方向に、分子流と2つの弧状衝撃波が観測され、このことは系の内部領域から双極流が生じていることを示している。 Full Text PDF 目次へ戻る