Letter 細胞:ヌクレオソームの配置とDNAメチル化との関係 2010年7月15日 Nature 466, 7304 doi: 10.1038/nature09147 ヌクレオソームは核内でDNAを小さくまとめて、DNAへの接近を調節しており、ヒストン八量体の周りにほぼ147塩基対の長さのDNAが巻き付いた構造をしている。今回我々は、シロイヌナズナ(Arabidopsis thaliana)の単一ヌクレオソームの大量並行シーケンシング法による解読を使って、ゲノム全体でのヌクレオソームの配置を解析した。一塩基の分解能でのDNAメチル化プロファイルとこれらのデータを組み合わせることによって、ヌクレオソームに結合したDNAのメチル化状態に10塩基の周期性があることが突き止められ、ヌクレオソームDNAが周辺のDNAに比べて高度にメチル化されていることが明らかになった。これらの結果は、ヌクレオソームの配置がゲノム全域でのDNAメチル化パターンに影響すること、またDNAメチルトランスフェラーゼがヌクレオソームに結合したDNAを選択的に標的とすることを示している。同様の傾向がヒトのヌクレオソームDNAでも観察され、これはヌクレオソームとDNAメチルトランスフェラーゼの関係が保存されていることを示している。さらに、動物ではこれまでにも観察されているが、ヌクレオソームはエキソンに非常に多く、イントロン–エキソン、エキソン–イントロンの境界に選択的に配置されていた。RNAポリメラーゼII(Pol II)もイントロンに比べてエキソンに多く集まっており、ヌクレオソームの配置がPol IIの処理能力を調節しているという仮説が裏付けられた。DNAメチル化もエキソンに多くみられ、これはDNAメチル化がヌクレオソームに集中的に起こる傾向と一致しており、DNAメチル化はエキソン認識に役立っていると考えられる。 Full Text PDF 目次へ戻る