Letter 宇宙:銀河NGC 7793内にある強力なマイクロクエーサー周囲のジェットで膨張した長さ300 パーセクのバブル 2010年7月8日 Nature 466, 7303 doi: 10.1038/nature09168 ブラックホールへの降着が、エディントン光度(外側へ向かう放射圧が重力を超える光度)近辺あるいはそれ以上である状態は、そのような放射源がまれなため、まだほとんどわかっていない。超高光度のX線源は、活動銀河の中心核の外に位置するブラックホールの中で最も明るい種族(LX≈1040 erg s−1)である。もしこうしたX線源が太陽質量の100倍未満の質量をもつブラックホールからエネルギーを供給されていれば、超エディントン降着率で降着していると考えられる。これらは衝撃波によって電離した星雲を伴っていることが多いが、収束したジェットが存在する証拠はない。定常的なジェットを伴うマイクロクエーサーはもっと光度が低い。本論文では、近傍銀河NGC 7793の内部に存在する巨大な星雲S26が、一組の収束したジェットを伴うブラックホールからエネルギーを供給されていることを報告する。この星雲は、よく知られている銀河内X線源SS433に似ているが、2倍大きく数倍強力で、1040 erg s−1の数倍程度の力学的エネルギーであると結論された。したがってジェットは、コアからのX線放射の104倍の大きさのエネルギーをもつようである。S26は、ファナロフ・ライリーII型(FRII型)活動銀河の構造をもち、X線と可視光のコア、X線のホットスポット、電波ローブ、そして可視光とX線のコクーン(繭状構造)をもつ。これは、ジェットのエネルギーの大部分が、相対論的な電子ではなく、ローブ中の熱的な粒子に散逸されるマイクロクエーサーである。 Full Text PDF 目次へ戻る