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考古:ヨーロッパ北西部における更新世初期人類の亜寒帯南端への定住

Nature 466, 7303 doi: 10.1038/nature09117

初期人類は175万年前までにアフリカから分散していき、東はフローレス島から西はイベリア半島まで分布域を大幅に拡大させた。この分布域には、熱帯林、サバンナ、および地中海性の環境を含むが、これまでのところ北緯45度以北のものは認められていない。近年まで、ヨーロッパへの初期移住は、ピレネー山脈およびアルプス山脈の南側に限定されると考えられていた。しかし、ペイクフィールド(英国サフォーク州)で見つかった約70万年前の証拠によって、地中海性気候が広がった時代に、ヨーロッパ北部に当たる地域に人類が定住していたことが示された。これは、人類集団が寒冷期には南方のレフュジア(逃避地)で生き延び、十分に温暖な気候の時期にのみ北方へ広がったと考える「満ち引き(ebb and flow)」モデルの基礎となった。本論文では、新たにハピスバラ(英国ノーフォーク州)で見つかった、更新世前期の人類が78万年以上前のヨーロッパ北部に存在しており、当時の亜寒帯の南端で生き延びることが可能だったことを示す証拠を提出する。これは、初期人類の行動、適応、および存続の理解に加えて、初めてアフリカ外に分散した後の移住の速度および様式を解明するのに重要な意味をもつ。

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