Article 細胞:Zscan4はES細胞でのテロメア伸長とゲノム安定性を調節している 2010年4月8日 Nature 464, 7290 doi: 10.1038/nature08882 マウス胚性幹(ES)細胞の特徴の1つは、ゲノムの例外的な安定性である。しかし、この安定性に寄与する遺伝子は解明されていない。我々はこれまでに、Zscan4が2細胞期胚およびES細胞に特異的なマーカーであることを明らかにしている。本論文では、Zscan4が、ES細胞でテロメア維持と長期のゲノム安定性にかかわっていることを示す。任意の時点で調べると、Zscan4を発現しているのはES細胞の5%のみだが、9回の継代の過程でほぼすべてのES細胞が少なくとも1回はZscan4を発現する。一時的なZscan4陽性状態は、テロメアの組み換えによる速やかなテロメア伸長と、減数分裂特異的な相同組み換え遺伝子(これらは、テロメア上でZSCAN4と共局在するタンパク質をコードしている)の発現上昇に関連している。さらに、Zscan4のノックダウンは、テロメア短縮や核型異常、自然発生的な姉妹染色分体交換の増加を引き起こし、また細胞増殖を遅延させて8回の継代までにクライシスに達するようになる。まとめると、我々のデータは、ES細胞でゲノムを維持する独特な方法を示している。 Full Text PDF 目次へ戻る