Letter 生理:代謝スケーリングにみられる湾曲 2010年4月1日 Nature 464, 7289 doi: 10.1038/nature08920 4分の3世紀以上にわたって、基礎代謝率は体重の増加につれて、ほぼp乗の形で増加すると考えられてきた。ところが、pの値に関しては幅広い合意は得られていない。多くの研究ではpは3/4であると主張されている(「クライバーの法則」)が、中には、2/3だと論じる研究や、pは環境や生物分類法などの因子に依存して変化することを見いだした研究もある。今回我々は、体重と代謝率の関係は、対数スケールで凸状の曲線となり、体温を計算に入れても純粋なべき乗則に従わないことを示す。この知見は、いくつかの重要な結論をもたらす。第一に、長い間議論の的となっていたpの推定値の不可解なばらつきに対する説明を与える。第二に、代謝スケーリング理論の厳しい検証試験となる。血管系構造に基づく広く議論されたモデルはこの試験によって排除されるため、我々は、観察された湾曲に準ずる形状になるような修正をここに示唆する。第三に、今回の結果は、スケーリング関係が体サイズに制限を加えるか否かという、興味深い疑問を提起する。 Full Text PDF 目次へ戻る