Letter 物理:軌道角運動量をもつ電子ビームの生成 2010年4月1日 Nature 464, 7289 doi: 10.1038/nature08904 あらゆる形態の波は、位相特異点をもちうる。光の場合、位相特異点のある光ビームは軌道角運動量をもち、このようなビームは、光ピンセットから量子情報、天文学の領域に至るまで、さまざまな分野で応用されている。今回我々は、自由空間を伝播する位相特異点をもつ電子ビームの生成について報告する。この電子ビームは、グラファイトの薄膜が積み重なってできたらせん状の位相板に、平面波の電子ビームを通過させることで生成される。透過型電子顕微鏡で観測された、位相板を通った電子ビームと平面波電子ビームの干渉縞は、「Y」状の欠陥パターンを示し、これはトポロジカル数が1に等しい位相特異点をもつ電子ビームに特徴的なものである。この基本的に新しい電子自由度は、偏極電子ビームの場合と同様に、多くの研究分野で多様な応用が見いだされるだろう。 Full Text PDF 目次へ戻る