Letter 宇宙:z = 2.3に位置する銀河の解像されたコンパクトな領域内での激しい星生成 2010年4月1日 Nature 464, 7289 doi: 10.1038/nature08880 初期宇宙における大質量銀河は、意外に高率で星を生成していることが示されている。顕著な例は、塵によって隠された銀河であり、これらはサブミリ波長で観測すると明るく、1年当たり太陽質量(M◎)の1,000倍の生成率で星を生成している可能性がある。このような激しい星形成バーストは、ガスに富んだ銀河間の合体によって引き起こされると考えられている。しかし、これらの銀河内部における個々の星形成領域の特性探査は、現在の最大級の望遠鏡がもつ空間解像度と感度を超えている。本論文では、赤方偏移z = 2.3259に位置するサブミリ波銀河 SMMJ2135–0102の観測について報告する。この銀河は、前方にある大質量の銀河団の重力レンズ効果によって、32倍に拡大されて見える。この拡大は、高解像度のサブミリ波の撮像と組み合わせることで、わずか100パーセクの線形スケールで星形成領域を解像する。これらの星形成領域の光度密度は、近傍宇宙の巨大分子雲の高密度コアに匹敵するが、約100倍大きく、107倍明るいことを見いだした。z ≈ 2での星生成過程の基盤となる物理学は、活発に星形成を行っているものの近傍銀河にみられる物理学と、同様のようにみえる。しかし、エネルギー収支は、現在の宇宙にみられるどのようなものとも似ていない。 Full Text PDF 目次へ戻る