Letter

考古:100万年前までにインドネシアのフローレス島にいた人類

Nature 464, 7289 doi: 10.1038/nature08844

フローレス島ソア盆地(インドネシア)のマタメンゲおよびボアレサで行われた過去の発掘で、体の大きなステゴドン類(Stegodon florensis florensis)の化石化した遺骸と共に、石器が回収されている。両遺跡のジルコン・フィッショントラック年代測定により、この島には0.88±0.07 Myr前までに人類が定着していたことが示されていた。本論文では、ソア盆地で近年発見されたウォロセゲ(Wolo Sege)遺跡の出土品、状況、および年代を示す。この遺跡は、原位置に石器が存在しており、層序学的にはマタメンゲの下位、ソア盆地の基盤の角礫岩の直上位に位置する。40Ar/39Ar年代測定法により、ウォロセゲの石器層を覆うイグニンブライトは、1.02±0.02 Myr前に噴出したものであることが明らかにされ、フローレス島最古の人類の年代が更新された。ソア盆地から小型のステゴドン類(Stegodon sondaari)やGeochelone属の大型カメ類が姿を消した年代は、近隣のタンギタロ遺跡から明らかになっているように0.90±0.07 Myr前であり、今回の島最古の人類の年代はそれより古い。したがって、こうした動物の消滅または絶滅、およびそれと関連する動物相の入れ替わりは、人類の到来によるのではなく、自然現象によるものであったと考えられる。また、ソア盆地を覆う火山性および河湖両成性の堆積物は、この島への最初の人類到来を記録するのに十分なほど古くはない可能性がある。

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