Letter

宇宙:弱い重力レンズ効果と銀河速度による大規模な一般相対性理論の検証

Nature 464, 7286 doi: 10.1038/nature08857

一般相対性理論は現代宇宙論の根底を成すものの、宇宙論的な長さスケールにおけるその適用可能性はまだ厳密に検証されていない。大規模な重力レンズ効果、銀河クラスタリング、構造の成長速度の尺度を組み合わせた量EGを用いる宇宙論的スケールの検証法が、最近提案されている。この組み合わせは「銀河バイアス」(見ることのできる銀河と見ることのできない暗黒物質のクラスタリングの違い)の影響を受けず、したがって、このパラメーターの不確実性に対してロバストである。重力の修正理論では普通、一般相対性理論の予測と異なるEGの値を予測している。修正理論では、「重力すべり」(重力計量におけるゆらぎを記述する2つのポテンシャルの違い)がゼロではなく、構造の成長と重力レンズ効果の強さを変化させるからである。本論文では、数十メガパーセクの長さスケールではEG = 0.39±0.06であり、この値は一般相対性理論の予測のEG ≈ 0.4と一致することを報告する。測定された値は、ニュートン重力とアインシュタイン重力の両方を修正するテンソル–ベクトル–スカラー重力理論に含まれるモデルを排除する。しかし、一般相対性理論の拡張であるf(R)理論に含まれるモデルは、比較的大きな不確実性がまだ許されている。これらのモデルを排除するには、不確実性を5分の1に減らす必要がある。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度