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宇宙:ちょうこくしつ座の金属量が最も少ない星を含むハロー構成要素と矮小銀河の関係

Nature 464, 7285 doi: 10.1038/nature08772

現在の宇宙論モデルでは、天の川銀河の恒星ハローは、多くの小さな系が集まったものであることが示されている。現在の矮小銀河には金属量が非常に少ない星が見かけ上存在しないことから、最近の研究では、実際の銀河系の構成要素は現存している矮小銀河とは大きく異なっていると考えられた。ちょうこくしつ座矮小銀河にある極度に鉄の少ない星(S1020549)の、中程度の分解能のスペクトルに基づく発見は、この結論に疑問を投げかけている。しかし、鉄が少ないことを確認し、α元素のMgなどのほかの元素を測定することは、同じようなタイプの星が矮小銀河や銀河系ハローにみられる金属を生成したことを立証するために不可欠である。そうなって初めて、矮小銀河の星と初期の恒星ハローとのつながりが決定的になる。本論文では、S1020549における11種類の元素の、高分解能の分光学的観測による存在度について報告する。S1020549の鉄の存在度が太陽の4,000分の1未満であることが確認され、全体的な元素存在度のパターンは、α元素を含めて、金属量が少ないハロー星にみられるものと似ていることが明らかになった。このような化学的類似性は、数十億年前に破壊されてハローを形成した系が、現在の矮小銀河の前駆天体と基本的に異なっていなかったことを示しており、すべての銀河の初期の化学組成がほとんど同じである可能性を示唆している。

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