Letter 細胞:マウスの大動脈内皮から生じた造血細胞のin vivo画像化 2010年3月4日 Nature 464, 7285 doi: 10.1038/nature08764 成体マウスで血液をつくる役割を担っている造血幹細胞(HSC)は、胚日齢10.5日(E10.5)から背側大動脈に認められる。胚の固定切片での免疫組織学的分析によって、HSCが局在する可能性がある大動脈内皮に、造血細胞が集まって付着していることが明らかになった。HSCの起源を巡っては長く議論が続いており、HSCの直接の前駆体の候補がいくつか提案されているが、造血能力をもつ特殊な内皮細胞集団もその1つである。このような細胞は、in vitroでは胚性幹細胞(ESC)培養系で、また内皮細胞系譜の追跡と条件的遺伝子欠失実験により、遡及的にin vivoで報告されている。マウス胚の大動脈で造血性内皮からHSCへの変化が実際に起こるのかどうかはいまだに不明であり、in vivoでのリアルタイムの直接観察を行う必要がある。この問題を解決するため、我々は、共焦点顕微鏡による微速度撮影と新しい解析手法を用いて、深い位置にある大動脈を可視化した。本論文では、表現型で同定されたHSC(Sca1+、c-kit+、CD41+)が、腹側大動脈の造血性内皮細胞から直接de novoに出現するようすを動的に示す。 Full Text PDF 目次へ戻る