Letter 進化:不正個体への抵抗性は無益ではない 2009年10月15日 Nature 461, 7266 doi: 10.1038/nature08472 協同的な社会システムは、代価を負担せずに協同作用の恩恵を受ける個体による不正行為を生じやすい。不正行為の抑制に関してはさまざまな理論的メカニズムが考えられており、その多くが実験的に検証されている。可能性はあるが厳密な検証がまだ行われていないものの1つが、不正行為に対する抵抗性を与える変異の進化である。今回我々は、ランダムに変異した社会性アメーバの集団中に不正を働く個体が1つ存在することによって、不正個体への抵抗性が選択される場合があることを明らかにする。また、抵抗性をもつ系統は必ずしもほかの系統から搾取するわけではないので、この不正個体への抵抗性は「高尚な」戦略となりうることがわかった。したがって、抵抗性系統の進化は、不正行為があっても協同的行動が保存されるのに役立っている可能性がある。 Full Text PDF 目次へ戻る