Letter 宇宙:遠赤外背景放射の光の半分以上はz ≥ 1.2の銀河に由来する 2009年4月9日 Nature 458, 7239 doi: 10.1038/nature07918 ここ10年間のサブミリメートル領域での探査により、明るく高赤方偏移で塵に富んだスターバースト銀河が発見されている。1 ≤ z ≤ 4の赤方偏移の範囲では、これらの大質量のサブミリメートル銀河は、近傍宇宙の数百倍の星生成率で、可視光では観測されない星生成を行うという特徴をもつ段階を経過中である。この非常にエネルギーの高い過程で生じた恒星光の半分は、30 K付近の温度で塵の雲によって吸収されてから熱的再放射され、静止座標系で100 µmにピークのあるスペクトルエネルギー分布をもつ。このピークは、1 ≤ z ≤ 4では、200〜500 µmの間の波長に赤方偏移する。これらの銀河による累積作用は、系外銀河による可視光および遠赤外の、ほぼ等しいエネルギー密度をもった背景放射をもたらすことになる。遠赤外背景放射(FIRB)の最初の検出以来、高解像度の観測は、この累積された放射を個々の銀河による寄与へと分解することをめざしてきた。本論文では、250、350、および500 µmでの系外銀河探査の結果について報告する。500 µmの結果と24 µmの結果を合わせ、すべてのFIRB は個別の銀河に由来するもので、その70%はz ≥ 1.2の銀河によるもので占められていることを明らかにした。予測どおり、最も長波長域では、シグナルはz > 1の超高光度銀河が大部分を占めている。 Full Text PDF 目次へ戻る