Article 細胞:ホモマーである環状ATPアーゼでのサブユニット間の協調 2009年1月22日 Nature 457, 7228 doi: 10.1038/nature07637 ホモマーである環状ATPアーゼは、染色体分離からタンパク質の分解まで、細胞内で多岐にわたる重要な役割を果たしている。今回我々は、このような環状ATPアーゼの1つである、バクテリオファージΦ29の二本鎖DNAパッケージングモーターのサブユニット間の協調と1回の折り幅を直接観察した。高分解能光ピンセットを用いて、パッケージングが10塩基対(bp)ごとに起こることを見いだした。パッケージングごとの休止時間の統計的分析により、休止のたびに複数のATPが結合することがわかり、高い張力をかけることで、この10 bpごとの折りたたみが2.5 bpずつ4ステップに分かれて行われることが明らかになった。これらの結果は、個々のサブユニットの加水分解サイクルが、環状ATPアーゼの今まで知られていなかった機構によって高度に協調していることを示している。また、ステップ幅が非整数であることから、モーターとDNAの相互作用には新しいモデルが必要と考えられる。 Full Text PDF 目次へ戻る