Article 細胞:ペプチド結合形成後のリボソームによる品質管理 2009年1月8日 Nature 457, 7226 doi: 10.1038/nature07582 タンパク質合成における全体的な忠実度は、アミノアシルtRNAシンテターゼを介した、転移RNAの同族アミノ酸によるアミノアシル化、並びにGTPアーゼ伸長因子EF-Tuと共働した、リボソームによる同族アミノアシルtRNAの選択という2つの基本的な過程の正確性を合わせたものに依存して決まると考えられている。これらの2つの過程が共に働くことにより、アミノ酸と正しく結合した同族tRNAのアミノアシル(A)部位への特異的な受容が確実に起こるが、2つの過程が進行するのはペプチド結合の形成前である。今回我々は、詳細が明らかにされているin vitroでの細菌の翻訳系を用い、ペプチジル転移反応後に働いて高忠実度タンパク質合成に寄与する新たな機序を見いだしたことを報告する。この遡及的な品質管理の段階では、伸長中のポリペプチド鎖の中に非同族tRNAからアミノ酸が組み込まれることによって、リボソームのA部位の特異性が全体的に失われて誤りが増えていき、タンパク質合成が途中で終了することになる。 Full Text PDF 目次へ戻る