Article

発生:Npas4による抑制性シナプス形成の神経活動依存的制御

Nature 455, 7217 doi: 10.1038/nature07319

哺乳類の脳では、神経活動によって興奮性および抑制性シナプスの形成と成熟が制御される。最近のいくつかの研究で、興奮性シナプス形成を制御するニューロン内シグナル伝達ネットワークが同定された。しかし、GABA(γ-アミノ酪酸)を放出する抑制性シナプスの活動依存的な形成を制御する分子機構についてはよくわかっていない。本研究では、活動依存的遺伝子の発現を制御することにより、抑制性シナプスの形成に働く転写因子として、Npas4を同定したことを報告する。これにより、次に、興奮性ニューロンに生じるGABA放出シナプスの数が調節を受ける。これらの知見から、活動依存的遺伝子プログラムが抑制性シナプス形成を制御することが明らかになり、シナプスの興奮と抑制との間の恒常的バランスの制御にこのプログラムが新たな役割をもつことが示唆される。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度