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細胞:ヘテロクロマチンはシュゴシンの誘引によってセントロメアの保護にかかわる

Nature 455, 7210 doi: 10.1038/nature07217

染色体のセントロメアは、主に2つの領域で構成されている。動原体が形成されるセントロメア中央領域とセントロメア周辺ヘテロクロマチン領域である。セントロメアのヘテロクロマチンが果たす必須の役割が何かはまだ解明されていないが、それは、分裂酵母(Schizosaccharomyces pombe)のような比較的単純な単細胞生物であっても、ヘテロクロマチンタンパク質Swi6(HP1ホモログ)がセントロメアで果たす機能が、遺伝子発現と遺伝子組み換えの抑制、コヒーシンの濃縮、動原体形成の促進、さらに最終的には動原体への微小管の誤った結合の防止など、いくつもあるからである。有糸分裂時の染色体分離にはヘテロクロマチンが必要だが、今回我々は分裂酵母で、セントロメアへのコヒーシンの強制的濃縮によって、この必要性をほぼ回避できることを明らかにした。しかし、このようにコヒーシンを濃縮しても、減数分裂におけるヘテロクロマチンの必要性は十分に回避できない。ヘテロクロマチンタンパク質Swi6は、セントロメアのコヒーシンを保護する減数分裂特異的シュゴシンSgo1に、直接結合することがわかった。Swi6と結合できないSgo1点突然変異体(V242E)では、セントロメアへの局在が妨げられ、Sgo1の機能が損なわれる。swi6Δ細胞では、セントロメアにSgo1を強制的に局在させると、減数分裂時の染色体分離が再び適切に起こるようになる。また、ヒト細胞でもHP1とシュゴシンとの直接的な結合が保存されていることも明らかにする。これらを総合すると、真核生物の染色体分離を確実に行うためにセントロメアヘテロクロマチンが果たす重要な第一の役割は、シュゴシンの動員であると考えられる。

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