Letter 画像化:過分極13C標識炭酸水素イオンを使ったin vivo pHの磁気共鳴画像化 2008年6月12日 Nature 453, 7197 doi: 10.1038/nature07017 組織pHの変化は、多くの病理過程を引き起こすことから、臨床で組織pHを視覚化できれば疾患検出や治療応答追跡の新しい方法となるだろう。動的核スピン偏極は、磁気共鳴画像法の感度を大幅に向上させる新しい手法である。本論文では、過分極炭酸水素イオン(H13CO3−)を静脈注射すると、過分極H13CO3−と13CO2とのシグナル強度比からin vivoで組織pHが画像化されることを示す。マウス腫瘍モデルでは、この手法により腫瘍間質の平均pHが周辺組織と比較して大幅に低いことが明らかになり、有効性が実証された。炭酸水素イオンは生体内に存在する分子であり、比較的高濃度で患者に注入可能であることから、この手法は、がんや虚血、炎症など、組織pHの変化を伴う病理過程の画像化に臨床で使用できると考えられる。 Full Text PDF 目次へ戻る