Letter 宇宙:全球規模の小さな円形凹地から示されるエウロパの真の極移動 2008年5月15日 Nature 453, 7193 doi: 10.1038/nature06911 エウロパでの地殻変動のパターンおよび応力の歴史は非常に複雑で、多くの大規模な地形は説明されていない。エウロパの浮遊する外殻氷層が木星との潮汐軸の周りで新しい方向を向くことが関係する真の極移動は、地形のいくつかに対する説明となるだろうと考えられてきた。このメカニズムは、氷殻の厚さが緯度方向に変化しており、氷殻が岩石質の内部から切り離されていれば可能である。この場合、氷殻には高い応力レベルが加わり、予測可能な亀裂パターンが生じる。極移動の応力パターンに十分よく一致する全球規模の地形は、これまで見いだされていなかった。本論文では、エウロパ上の幅の広い弓状の溝と凹地で、現在の位置関係では提案されている他の応力メカニズムに一致しないものについて報告する。3機の探査機からの画像を用いて、2つの全球規模の長さ数百キロメートル、深さ300メートルからおよそ1.5キロメートルに至る、同心円状で対蹠的に位置する弓状の溝を地図化した。これらの地形に極めてよく一致するものは、およそ80°の真の極移動現象によって引き起こされる応力であることが明らかになった。これらの凹地はまた、他の大規模な明暗の線状構造に地形的に関連しているようにみえ、エウロパの地殻変動パターンの多くも真の極移動に関係している可能性を示唆している。 Full Text PDF 目次へ戻る