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免疫:アリール炭化水素受容体がTH17細胞を介する自己免疫を環境毒性物質に結びつける

Nature 453, 7191 doi: 10.1038/nature06881

アリール炭化水素受容体(AHR)はリガンド依存性転写因子で、ダイオキシンの毒性を媒介することで最もよく知られている。自己免疫疾患の罹患率の増加には環境因子が寄与すると考えられている。自己免疫疾患の多くは、サイトカインIL-17の産生を特徴とするヘルパーT細胞の新たなグループ、TH17 T細胞の作用によって発症する。本論文で我々は、マウスCD4+ T細胞系でのAHRの発現はTH17細胞グループに限られており、AHRの結合によりTH17サイトカインであるインターロイキン(IL)-22が産生されることを示す。AHRは、ヒトのTH17細胞でも発現している。TH17細胞の分化過程で、強親和性リガンドによるAHRの活性化が、TH17細胞の割合やこれらの細胞によるサイトカイン産生を顕著に増加させる。AHR欠損マウス由来のCD4+ T細胞はTH17細胞応答を惹起できるが、AHRリガンドがあってもIL-22を産生せず、TH17細胞の分化は促進されない。実験的自己免疫性脳脊髄炎を誘導中にAHRを活性化させると、野生型マウスではその発症が促進され病態が悪化するが、AHR欠損マウスではこのようなことが起こらない。したがって、AHRリガンドは、自己免疫疾患の発症で補助因子として働く可能性があると考えられる。

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