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細胞外チオレドキシンによるTRPCチャネルの活性化

Nature 451, 7174 doi: 10.1038/nature06414

ショウジョウバエTRP(transient receptor potential)の哺乳類相同体は、大きなファミリーを形成する多量体陽イオンチャネルであり、1つあるいは複数の化学因子のセンサーとして機能する、あるいは機能する可能性がある。これらのチャネルでは、内因性活性化因子の同定、並びに細胞と組織における機能の解明が主要な研究対象となっている。今回我々は、TRPC5(canonical TRP 5)の同種多量体チャネルおよびTRPC5とTRPC1の異種多量体チャネルが、細胞外の還元型チオレドキシンによりTRPC5のイオン選択性フィルター近傍の細胞外ループと推定される領域に存在するジスルフィド結合の破壊を介して活性化されることを示す。チオレドキシンは細胞内機能が明らかにされている内因性の酸化還元タンパク質で、細胞外へも分泌されるが、その場合の標的はほとんどわかっていない。世界中で何百万人もの人々の身体に障害を与えている炎症性関節疾患である関節リウマチでは、チオレドキシンの細胞外濃度が特に高くなることが明らかとなっている。我々は、TRPC5とTRPC1が関節リウマチ患者の分泌性の繊維芽細胞様滑膜細胞に発現すること、この細胞の内因性TRPC5-TRPC1チャネルが還元型チオレドキシンにより活性化されること、およびこのチャネルの遮断が分泌能を増強しチオレドキシンによる分泌抑制を妨げることを示す。以上の結果は、細胞外チオレドキシンと細胞機能を結びつける、未知のイオンチャネル活性化機構の存在を示すものである。

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