Article 遺伝:プロモーターでのクロマチン再構築はアンチセンス転写を抑制する 2007年12月13日 Nature 450, 7172 doi: 10.1038/nature06391 真核細胞は、クロマチンによってそのDNAを効率よく格納することができる。クロマチン構造が出芽酵母(Saccharomyces cerevisiae)のゲノム全体でどのように制御されているかを解明するために、我々は、ヌクレオソーム配置におけるATP依存性クロマチン再構築複合体Isw2の役割を調べた。Isw2はプロモーター領域に隣接した場所で作用し、遺伝子配列と遺伝子間配列の境界領域にヌクレオソームを再配置することを見いだした。Isw2によるヌクレオソームの再配置には方向性があり、その結果、遺伝子間領域にヌクレオソームが多くなる。Isw2活性が失われると不適切な転写が起こり、その結果、コード配列の転写産物と非コード配列の転写産物の両方が生成してしまう。本論文では、Isw2がヌクレオソームを再配置し、異常な部位から転写が始まるのを防ぐことによって転写の際の方向性を守らせることを示す。我々の解析により、クロマチンが全体規模で組織化される仕組みが明らかになり、転写調節機構についての理解が進んだ。 Full Text PDF 目次へ戻る