Letter 地球:ヨーロッパのプレート内変形と暁新世中期の北大西洋のリフティング動態の関連づけ 2007年12月13日 Nature 450, 7172 doi: 10.1038/nature06379 大陸の分裂過程は、プレートテクトニクスと地球深部マントルの力学過程の間の因果関係の検証に用いることができる大規模な実験となる。プレートの運動学的再構築では解明できないそのような事象の時期と動態の特徴に関する詳細な分析情報は、プレート境界過程によって生じた応力変化に対する隣接した大陸プレート内部の応答から得られる。本論文では、約6,200万年前に起きた北大西洋の大陸リフティングと、隣接したヨーロッパ大陸におけるプレート内変形様式の急激な変化に因果関係があることを立証する。リフティングは、北アメリカ-グリーンランド・プレートとユーラシア・プレートとの間の左横ずれ変位を含んでおり、ヨーロッパとアフリカの相対的な収束で観測される一時的な停止が、これによって始まった。これに伴うヨーロッパ大陸の応力変化は非常に大きく、約2,000万年にわたって続いたヨーロッパ内でのプレート内収縮変形が、白亜紀後期から暁新世前期に突然終わり、振幅の小さいプレート内応力緩和過程に置き換わったことを説明できる。破壊前のテクトニック応力は十分大きく、大陸分裂を促進する原因となり、熱的なマントルプリュームを駆動メカニズムとして考える必要はなくなる。このモデルは異なるいくつかの地質的学事象が同時期に起きたことを説明でき、プレート運動学のみに基づいた再構築では解明できない応力変化の時期と動態を、大陸内部の層序記録によって明らかにできることを示している。 Full Text PDF 目次へ戻る