Letter 進化:二足歩行する人類における胎児荷重と腰部脊柱前弯の進化 2007年12月13日 Nature 450, 7172 doi: 10.1038/nature06342 ダーウィンが予言したように、二足歩行型の姿勢および移動は、最古の人類を識別する重要な特徴である。人類の中軸骨格には二足歩行への派生的な適応が多数認められ、その中には、椎骨の数と長さの両面で伸長した腰部や、くさび状の腰部椎骨からなる「脊柱前弯」という後部の大きな湾曲が含まれる。脊柱前弯は、体幹の重心を股関節部の上に置くことにより、二足歩行動物で下肢の上にある上半身を安定させる。しかし、妊婦では妊娠に伴う体形の変化と体重の増加によって体幹の重心が股関節部の前方に移動するため、二足歩行は妊婦に特別な負荷を強いることになる。本論文では、女性が腰椎の派生的な湾曲および補強を進化させて、二足歩行に伴うこのような妊娠の負荷を相殺していることを示す。アウストラロピテクスの椎骨化石にみられる同様の性的二形性形態は、胎児の荷重に対するこの適応が、ヒト属(Homo)の進化より先に起こったものであることを示唆している。 Full Text PDF 目次へ戻る