Letter 遺伝:1型糖尿病感受性はMHCクラスI遺伝子のHLA-BとHLA-Aに起因する 2007年12月6日 Nature 450, 7171 doi: 10.1038/nature06406 第6染色体上の主要組織適合遺伝子複合体(MHC)は、ヒトゲノムの他のどの領域よりも、多くの一般的な疾患の感受性に関連しており、そうした疾患には自己免疫性と分類されるほとんどすべての疾患が含まれる。1型糖尿病では、主要な遺伝的感受性決定因子はMHCクラスII遺伝子のHLA-DQB1とHLA-DRB1に位置づけされているが、これらの遺伝子で1型糖尿病とMHC領域との関連を完全に説明できるわけではない。この領域の非常に高い遺伝子密度、疾患関連対立遺伝子の数の多さ、対立遺伝子間の強い関連、遺伝子型決定能の不足、および統計的手法や標本サイズが不適切であることなどから、MHC内のどの、そしていくつの遺伝子座が感受性を決定しているのかは明らかになっていない。本論文では、いくつかの大規模な1型糖尿病データセットで、合計1,729の多型を解析し、統計的方法(再帰的分割と回帰)を適用したところ、MHCクラスII遺伝子との確立された関連に加えて、疾患感受性がMHCクラスI遺伝子のHLA-BとHLA-Aに起因していることを突き止めた(リスク比>1.5、Pcombinedはそれぞれ2.01×10−19、2.35×10−13)。これより小さく、かつ(あるいは)まれな作用をもつ他の遺伝子座も関与する可能性があるが、これらを見つけるためには、今後の研究では、HLAクラスIIとクラスIの両方の遺伝子を考慮に入れて、さらに大規模な標本を使用しなければならない。これまでの研究と総合して我々は、主にHLA-B*39が関与する、MHCクラスIを介する過程が1型糖尿病の原因に寄与すると結論する。 Full Text PDF 目次へ戻る