Article 医学:コネキシン43発現細胞の移植は梗塞後不整脈を予防する 2007年12月6日 Nature 450, 7171 doi: 10.1038/nature06321 心室頻脈性不整脈は、心筋梗塞後患者の突然死の主要な原因である。今回我々は、心筋梗塞巣への胚性心筋細胞(eCM)の移植が、マウスで心室頻拍(VT)の誘発を予防することを示す。eCMの移植はin vivoでのペーシングによるVTの誘発率を著しく減少させるが、骨格筋芽細胞(SM)、骨髄細胞、あるいは心筋繊維芽細胞では減少させない。eCMの移植は周囲の心筋と梗塞領域間の電気的結合を改善し、遺伝子操作によりコードされたCa2+標識を発現する移植eCMからのCa2+信号は、in vivoで洞房結節の心活動中に同調することができた。eCMの移植はまた、梗塞内の伝導速度を増大させ、伝導ブロックの頻度を低下させた。VTに対する保護作用はギャップ結合タンパク質コネキシン43(Cx43、Gja1としても知られている)の発現に強く依存しており、Cx43を発現するように遺伝子操作したSMはVT誘発に対して、eCMと同様の保護作用をもたらした。以上の結果から、Cx43を発現する筋細胞の移植により、細胞間の結合強化を介して致死性の梗塞後不整脈を減少できる可能性があり、心臓の細胞療法に自家移植を用いる方法が示唆される。 Full Text PDF 目次へ戻る