Review Article 医学:炎症性腸疾患の病因の解明 2007年7月26日 Nature 448, 7152 doi: 10.1038/nature06005 最近、3つの関連した分野の研究から、炎症性腸疾患(IBD)の分子病態の解明に大幅な進歩がもたらされた。第一に、IBDは複雑な疾患としては感受性遺伝子の発見が最も容易なものであることがわかり、これらの感受性遺伝子から、疾患の病因として上皮の防御壁機能および自然免疫と適応免疫が重要であることが明らかになった。第二に、環境要因の特定に向けられた研究により、従来の病原体よりも共生細菌(あるいはその産物)が、免疫調節異常やIBDを進行させる要因であることが明らかにされた。第三に、潰瘍性大腸炎の特徴の多くを示し、細菌によって疾患が進行すると思われるマウスモデルは、IBDの病因/粘膜免疫病理学的性質の解明に役立つことがわかった。 Full Text PDF 目次へ戻る