Article 細胞:c-MycによるDNA複製の非転写型調節 2007年7月26日 Nature 448, 7152 doi: 10.1038/nature05953 癌原遺伝子c-Mycは、細胞の成長や増殖に不可欠で腫瘍形成に広く関与する転写因子をコードしている。しかし、c-Mycが発癌を誘導するために必要な生物学的機能は明らかになっていない。本論文では、c-MycがDNA複製を直接制御する役割をもつことを示す。c-Mycは前複製複合体と相互作用し、DNA合成の複製起点付近の部位に局在している。哺乳類(ヒトとマウス)細胞と、RNAへの転写が起こらないアフリカツメガエル(Xenopus)の無細胞抽出液からのc-Mycの除去により、c-MycがDNA複製開始に転写以外の役割を担っていることが示される。c-Mycを過剰発現させると、複製起点活性が増加し、その後DNA損傷およびチェックポイント活性化が引き起こされた。これらの知見は、c-MycがDNA複製に重要な機能をもつことを明らかにし、その正常機能および発癌機能に対するこれまで知られていない仕組みを示唆するものである。 Full Text PDF 目次へ戻る