Article 細胞:in vitroでの繊維芽細胞から多能性ES細胞様状態への再プログラミング 2007年7月19日 Nature 448, 7151 doi: 10.1038/nature05944 核移植によって、体細胞のゲノムを再プログラミングして胚のエピジェネティックな状態に戻すことができ、再プログラミングされた核は、クローン動物生成または多能性胚性幹細胞生成が可能となる。核クローニング法の期待される利用法の1つが、個々の患者に合わせた細胞療法を行うための「患者に応じて改変した」胚性幹(ES)細胞の作製であるが、技術的、倫理的な問題が、この技術の治療応用を妨げている。繊維芽細胞の多能性状態への再プログラミングは、in vitroでは4つの転写因子Oct4(Oct3/4またはPou5f1とも呼ばれる)、Sox2、c-MycおよびKlf4の異所的発現によって誘導されうる。本論文では、このような誘導で再プログラミングされた幹細胞のDNAメチル化、遺伝子発現およびクロマチンの状態は、ES細胞のものに類似していることを明らかにする。特に、マウス繊維芽細胞由来のこの細胞は、生存能のあるキメラの形成が可能であり、生殖細胞系列を作り出すことができ、四倍体胚盤胞に注入した場合には生きた後期胚を形成できる。我々の結果は、in vitroにおける誘導で再プログラミングされた多能性幹細胞の生物学的能力およびエピジェネティックな状態が、ES細胞のものと識別不能であることを示す。 Full Text PDF 目次へ戻る