Letter 宇宙:恒星の前面を通過する惑星の大気中の水蒸気 2007年7月12日 Nature 448, 7150 doi: 10.1038/nature06002 親星の近傍を巡る太陽系外巨大惑星(ホットジュピター)の大気中で、水は、最多ではないにしても、水素に次いで最も豊富な分子種の1つだと考えられている。そのような惑星で水を検出しようという試みは何回かなされてきたが、いずれも、しっかりした証拠を発見できなかったり、あるいは得られた結論が慎重に解釈すべきものとなっていたりする。本論文では、ホットジュピターHD 189733bがその親星の前面を通過したときに行った最近の観測の解析結果について報告する。赤外波長3.6 µm、5.8 µm および8 µmで惑星の有効半径が波長に依存して変化する原因として最も可能性の高いものは、水蒸気による吸収であることがわかった。可視光領域ではさらに大きな有効半径が観測されたが、これは星の変光もしくは雲/もやの存在に起因する可能性がある。HD 189733bで水が検出されなかったという以前の報告は、惑星大気がほぼ等温の鉛直分布をもつためだと我々は解釈している。 Full Text PDF 目次へ戻る