Letter 化学:バイオマス由来糖質からの液体燃料用ジメチルフランの生成 2007年6月21日 Nature 447, 7147 doi: 10.1038/nature05923 化石燃料埋蔵量の減少および地球温暖化に関する懸念の高まりは、持続可能なエネルギー源が近い将来に必要となることを示している。輸送分野で有用な燃料は、効率よい流通、貯蔵および燃焼を可能にする特別の物理的性質をもたなければならない。現在これらの特性を満たすのは、再生不能な石油由来液体燃料である。現在大量に生産されている唯一の再生可能液体燃料であるエタノールには、低いエネルギー密度、高い揮発性、大気中から吸収した水の混入といったいくつかの限界がある。今回我々は、輸送用途の液体燃料として使用するために、直接バイオマスから、あるいはグルコースの異性化によって得られる糖であるフルクトースから2,5-ジメチルフランを生成する触媒的方法を報告する。2,5-ジメチルフランはエタノールと比較すると、エネルギー密度が40パーセント高く、沸点が20 K高く、水に溶解しない。この触媒的方法によって、豊富な再生可能バイオマス資源を輸送用途に適した液体燃料に転換する道筋がつけられ、また、我々の石油依存度が低下するかもしれない。 Full Text PDF 目次へ戻る