Letter

材料工学:月面望遠鏡の基材としてのイオン液体面上への金属膜の堆積

Nature 447, 7147 doi: 10.1038/nature05909

口径20〜100 mの光学/赤外望遠鏡が月面に設置されれば、計画されている次世代宇宙望遠鏡より100〜1,000倍かすかな天体の観測が可能となるであろう。赤外域のスペクトルは、赤方偏移z>7の天体の観測に特に重要である。従来の任意の方向に向けられるガラス鏡と比較して、液体鏡望遠鏡は明らかに単純かつ軽量であることから、この方式はさらに検討すべきであると考えられる。以前提案された回転する液体の合金を用いる液体鏡望遠鏡は、130 K以下の液体を必要とする赤外用途には不適当である。今回我々は、イオン液体を銀でコーティングできたことを報告する。銀コーティング膜の表面は滑らかであり、数カ月の時間スケールで安定である。基材となるイオン液体は真空中で蒸発せず、175 Kまで液体のままである。単純イオン液体はおよそ106種の、三成分系イオン液体はおよそ1018種が存在することを考えると、融点がさらに低い液体を合成することも可能であろう。

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