Article 免疫:炎症のTLR誘導性クロマチン修飾による遺伝子特異的な制御 2007年6月21日 Nature 447, 7147 doi: 10.1038/nature05836 Toll様受容体(TLR)は、多数の成分が関与する炎症応答を誘導するが、この炎症応答は組織を損傷させないように厳密に調節されなければならない。既知の調節機構の大部分は、TLRシグナル伝達経路を標的としており、そのため、この炎症応答のさまざまな側面を広く阻害する。TLR誘導性遺伝子の機能が多様であることから、TLRに誘導される応答の個々の側面がそれぞれ異なった調節を受けるように、遺伝子特異的な調節機構がさらに存在することが考えられる。本論文では、マウスのマクロファージにおけるリポ多糖トレランスのin vitro系を用いて、TLR誘導性遺伝子が、その機能や調節に必要な条件に基づいて2つのカテゴリーに分類されることを示す。この2つのクラスを代表する遺伝子が、異なったパターンのTLR誘導性クロマチン修飾を受けることがわかった。これらの遺伝子特異的なクロマチン修飾は、炎症促進性メディエーターを含むある遺伝子クラスの一過性サイレンシングと、抗菌性エフェクターを含む2つ目の遺伝子クラスのプライミングとに関連している。これらの知見は、マクロファージでの適応応答の1つを明らかにしており、炎症には成分特異的な調節が存在することを明らかにするものである。 Full Text PDF 目次へ戻る